偉人の知恵に学ぼう—感謝—
こんにちは、日本橋人形町税理士の渡邊美弥子です。
私が大事にしている本に、洪自誠(中国明代の人)の「菜根譚」があります。
「菜根譚」の中に、「人に与えた恩は忘れてしまうのが良い。人から受けた恩は忘れてはならない。」と書かれてあります。
また、イギリスの詩人、ジョージ・バイロン(1788~1824)も「人に施した利益を記憶するな。人より受けた恩を忘れるな。」と言いました。
昔、「誰々に○○してあげたのにお礼の言葉がない。」という嘆きを聞いたことがあります。その時、嘆いた方がそのことにストレスを感じているように見えました。そして、二人の偉人、賢人の言葉を思い出しました。
アメリカの心理学者が行った実験で、学生400人に「人にしてあげた親切な行動」と「人にしてもらった親切な行動」を書き出させたところ、前者が後者の35倍の数になったそうです。
これは、人に親切なことをすると、セロトニン(不安・イライラの抑制、記憶力・集中力UP)、オキシトシン(ストレス緩和、心機能を良くする、老化防止)、ドーパミン(やる気UP、疲労感減少、集中力UP、気分安定)の三大幸福ホルモンが分泌され、心地よい経験として、強く心に残る(でも感謝されることを期待して、期待通りにならないと逆にストレスとなってしまいますね💦)のに対して、人から受ける親切は借りができるような心理が働いて無意識に忘れてしまう傾向が強いからだそうです。
「自分ばかり損している。」と思う人がいたら、それは相手から受けた行為を忘れているだけかもしれないので、人にしてあげた行為よりも、してもらった感謝を心に留めるようにすると、良好な人間関係を築くことが出来、幸せな毎日を過ごすことが出来るとのことです。
要するに、人に親切にして幸せな気持ちになって、人には期待せず感謝することで、余計なストレスを生じさせないで良い人間関係を築くことが出来るということですね。勉強になります。
それにしても、現代のように脳科学、精神医学の発達していない時代でも、昔の偉人は、いかに幸せな人生を送るかという知恵があり、すごいですね(^^♪
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共に成長しましょう!
渡邊美弥子税理士事務所
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